東照宮の建造物 (トウショウグウノケンゾウブツ)

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詳細

住所 〒 321-1431
栃木県日光市山内2301
料金 大人・高校生 1300円 小・中学生 450円
照会先 日光東照宮社務所
照会先電話番号 0288-54-0560
ホームページURL http://www.toshogu.jp/
時間 4月1日~10月31日 8:00~17:00
11月1日~3月31日 8:00~16:00

東照宮の社殿は、家康の没した1616年(元和2)、2代将軍・秀忠の命により11月から翌年3月までの5か月間に造られた。
まず藤堂和泉守高虎が総括繩張を行い、本多上野介正純を奉行として、建造物は幕府大工頭・中井大和守正清の設計により本社・本地堂・唐門・透塀・廻廊・御供廊・楼門・鐘楼・水盤舎・三神庫・鳥居・奥社拝殿・唐門・透塀等が造られた。東照宮の敷地の形・石垣・石段・参道等は藤堂高虎の手になるところが多い。
最初の正確な規模については明らかでないが、おおよそは現在の久能山東照宮によって推定することができる。
その後創建から約20年を経た1634~1636年(寛永11~13)に、3代将軍・家光が寛永の大造替を行なった。この時は秋元但馬守泰朝を総奉行とし、幕府作事方大棟梁甲良豊後宗広が一門を率いて設計・施工に当たった。
1636(寛永13)年4月17日に将軍・家光を迎えて遷宮を行なったが、その後も各種の補足工事が引き続き行なわれた。元は桧皮葺であった本社・唐門・陽明門等は承応年間に銅葺に改められ、五重塔等の寄進、更に元禄初年の大修営を始めとする度重なる修繕(江戸時代を通じて20数回)により部分的な改変はあったものの、今日の東照宮の規模はほぼこの寛永時に形作られた。
東照宮の建造物の特徴は、桃山時代の豪壮華麗な手法を受け継ぎながら、江戸初期の美術工芸の粋を集め装飾を施し、強烈な色彩や金具等を使用しており、他方で日光の気候・風土を考慮した科学的工夫も施され、総体的には権現造の本社を中心に諸建築の配置に意を尽くし全体の調和を計っている点にある。
現在本殿・陽明門等8棟が国宝に指定され、重要文化財に登録されたものも34棟にのぼる。

東照宮の建造物 関連施設や情報

東照宮の本殿・石の間・拝殿
東照宮建造物の最も主要な部分で、本社とも言う。国宝。本殿と拝殿とを石の間で結んだ権現造。本殿は桁行5間・梁間5間の一重入母屋造り、背面に向拝がつく。 四方に回り縁をめぐらし、内部は幣殿・内陣・内……
東照宮の唐門・透塀
陽明門を入った正面、東照宮の最も重要な部分である本社に入る正門が唐門。唐門から左右に延びて本社を囲む塀が透塀である。国宝。 唐門は桁行3㎡・梁間2㎡弱の極めて小さな建物で、四方に唐破風をつけている。……
陽明門
東照宮の建造物中最も著名なもの。国宝。 名称は宮中十二門の一つにあやかったものと言われ、後水尾天皇宸筆の東照大権現の勅額があるので勅額門と呼ばれる。 構造形式は屋根が入母屋造、四方の軒に唐破風をつ……

回廊・御供廊
回廊は陽明門から左右に延びる廊下(単廊)で全長220mある。正保年間(17世紀中頃)までは北側にも廊下があり本社を囲んでいた。現在は東南西の三方コの字形になっている。共に国宝。 全面床張りで、内側は……
奥社・坂下門
東照宮の祭神徳川家康の墓所。眠猫の下から参道207段の石段を登って本社の背後、恒例山の中腹にある。国の重要文化財。 奥社参道の上口には坂下門があり、江戸時代は将軍社参の時以外は正式には開かれなかった……
神輿舎・神楽殿・上社務所
いずれも陽明門内にある建物で、国の重要文化財。神楽殿は和様、上社務所は禅宗様、神輿舎はその折衷の様式であると言われている。 神輿舎は西回廊に接していて、背面の柱は回廊の柱と兼用になっている。構造は3……

本地堂
東照宮の本地仏である薬師如来を祀った建物。国の重要文化財。 1961年(昭和36)3月不慮の火災にあったが,1968年(同43)再建された。東照宮境内中最大の建物。 内陣天井(14.5m×5.5m……
鐘楼・鼓楼
鐘と太鼓を納める魯で、陽明門下にある。陽明門に向かって右が鐘楼、左が鼓楼。国の重要文化財。 どちらも屋根は入母屋造、下部は袴腰形で、階上には朱塗の勾欄をつけた廻縁があり、この2つはほぼ同形である。 ……
東照宮の燈籠
東照宮の境内には121基の燈籠がある(石造104、銅製16、鉄製2)。国の重要文化財。 東福門院を始め諸国の大名が奉納したもので、よく知られた名も多い。奉納の年代は元和3年4月の銘のあるものが大半で……

オランダ灯籠
陽明門下、鐘楼・鼓楼の間に参道をはさんである3基の青銅製洋風燈籠(燈架)。鐘楼側に蓮燈、鼓楼側に廻燈籠と吊燈籠とがある。国の重要文化財。 吊燈籠は内懸垂型で8角形の覆屋がある。東照宮大造替の成った1……
朝鮮鐘
1643年(寛永20)、4代将軍・家綱の誕生を祝賀して来朝した朝鮮通信使が東照宮に参拝した折、奥社宝塔前にある銅製の花瓶・香炉・燭台とともに献納したもの。国の重要文化財。 鐘の側面に刻まれた銘文によ……
経蔵・水盤舎
経蔵は重層方形造。内部には8角形の廻転式の書架があり、天海版の一切経を収蔵する。書架の正面には輪蔵の発明者傳大士とその2人の子普成・普建の木像がある。 水盤舎は手水を使うための施設で、手水舎とも水屋……

神厩舎
東照宮の神馬を入れる厩舎で境内唯一の素木造。国の重要文化財。 内部は2つに分かれ前方に馬をつなぐ場所があり、石の間をおいて後方が畳敷の室になっている。桃山時代武家邸宅の厩舎の構造であると言われる。 ……
三神庫
表門を入って正面に鉤の手に並んだ3つの建物で、それぞれ手前から上神庫・中神庫・下神庫と呼ばれている。国の重要文化財。 東照宮の春秋渡御祭の道具・祭器具を収蔵するためのもので、宝庫の典型的な形式として……
表門・西浄
表門は仁王門とも呼ばれ、正面左右には大仏師法眼康音作の仁王尊が、背面には狛犬が安置されている。 建物全体を朱塗にし構造形式は八脚門、屋根は切妻造で、特に三棟造という内部の化粧屋根裏を始め、全体に奈良……

五重塔・石鳥居
五重塔は1649年(慶安2)、小浜藩主酒井忠勝の奉納。1815年(文化12)火災に遭い、3年後の1815年(文政元)に再建された。 高さ36m、中央の心柱が4層目から鎖で吊り下げられ、最下部には径2……
銅神庫
社務所より東廻廊に接する御供廊下の南にある宝物蔵。8間4面、入母屋造、全面銅板包み。1812(文化9)年火災にあったが再建した。国の重要文化財。……
東照宮の御仮殿
石鳥居の東北、杉木立の中にある、本殿修理の時に御神体を安置する社殿。国の重要文化財。 本殿と拝殿を石の間で結んだ権現造り。小さいながら極彩色で華麗である。四方を透塀で囲み、正面に唐門、西側には掖門が……

御旅所
東照宮春秋大祭の時、神輿が渡り御旅所祭が行なわれる所。神橋の北側、長坂の上にある。国の重要文化財。 老杉と石垣で囲まれた境内には神輿を安置する本殿、祭典を行ない神輿を拝礼する拝殿、神饌を準備する御供……
旧奥社石唐門
1641年(寛永19)奥社木造宝塔が、石造に改められた際に建てられたもの。 慶安年中現在の銅製に改められた後、解体され奥社西側の山中に置かれていたものが、1967年(昭和42)改築の東照宮宝物館脇に……
日光東照宮
日光市山内鎮座。徳川家康を神格化した東照大権現を主祭神とし、豊臣秀吉・源頼朝を配祀する。神紋に徳川将軍家の葵紋を用いている。 1616年(元和2)4月17日、家康が駿府にて75才で没すると直ちに久能……

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1617年(元和3)東照宮の日光鎮座に際し、徳川家康の関ヶ原陣乗馬が献進されたのに始まる。その後、幕府は嘉儀あるごとに神……
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