粕尾峠 (カスオトウゲ)

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住所 栃木県鹿沼市

鹿沼市粟野町の勝雲山と地蔵岳の鞍部に位置し、日光市足尾町と鹿沼市粟野町を結ぶ峠。
鹿沼市側より足尾にはいる唯一の峠道。標高約1120m。
奈良時代、勝道上人が古峰原高原で修業する際に出流山から峰伝いに来て横断したのが初めてといわれ、平安時代には藤原秀郷が平将門の乱を鎮圧するため峠を通って庚申山へ戦勝祈願しているともいわれている。
室町・戦国時代における足尾の文化の入口でもあった。
江戸時代には、足尾の銅の運搬に粕尾峠から地蔵岳の東斜面をまわり、秋山川に下り佐野にぬける道があった。
木材・木炭の運搬などを含め、峠の往来は明治年間が最も盛んであったが、1912(大正1)年足尾線開通に伴い激減し,道は荒廃した。
1947(昭和22)年のカスリーン台風・1948(昭和23)年のアイオン台風により足尾線・日足道路が寸断され足尾が孤立した際、足尾・粕尾・粟野の住民は粕尾路の自動車道路化を県に陳情。
県はこれを受けて道路整備を行い、1954(昭和29)年からは宇都宮・足尾間に定期バスが運行した。
しかし災害復旧や足尾銅山の閉山に伴って峠の利用は少なくなり、バス利用客も減少したため1971年(昭和46)には定期バスが運休となり、粕尾路は再び忘れられた道になりつつあった。
昨今ではバイクや自転車で峠を訪れる旅行者が増えつつあり、峠の北東にある井戸湿地は標高約1300mの湿原で四季折々の変化がすばらしい。

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