備前楯山 (ビゼンタテヤマ)
詳細
住所 | 栃木県日光市足尾町 |
---|---|
照会先 | 日光市役所 |
照会先電話番号 | 0288(22)1111 |
ホームページURL | http://www.city.nikko.lg.jp/ |
足尾駅の北l㎞にあり、古生代地層などを貫いて噴出した流紋岩から成る火山がけずられてできた山地。標高1273m。鉱脈を含んでいるため足尾銅山の採鉱地域となった。
もと黒岩山といわれ、1610年(慶長15)に足尾郷の農民2人が銅鉱を発見し、日光神領主の日光座禅院座主に知らせたので、座主は発見者の功績を記念し、2人の生国である備前の名をとり備前楯と名づけた。(楯とは鉱脈の露頭)。北は庚申山の尾根に連なるが、西の庚申川、東の渡良瀬川の浸食により孤立した山容を見せ尾根が鋭くはげ山がよく発達している。かつて足尾銅山の鉱床の大半はこの山中にあった。
南西の小滝銅坑は庚申川左岸にあって足尾銅山の一銅坑であったが、1954年(昭和29)廃坑となった。現在小滝銅坑のあとには「ここに小滝の里ありき」の記念碑が立っており、廃坑まで約600戸の社宅が密集し、学校・病院・郵便局まであってにぎわった地に、現在石垣だけを残している。南東には通洞坑があり、通洞は各種公共機関や銅山関係の事務所の所在地であり、従業員社宅が並び足尾町の商業中心地となっている。北東には松木川の支流出川に沿って本山坑がある。
1973年(昭和48)備前楯山からの銅の採掘は終わり閉山した。登るには通洞駅裏山から有越山・奥水山・水山を経て頂上へ出るコースと、渋川の上流にある簀ノ子堆積場のダムを越えて鈴ノ手沢・太田峠を通るコースがあり、山頂からの足尾の北西山地の展望はよく、庚申山・皇海山を眼前に仰げる。
下山は太田峠から渋川への道がよい。西には日光国立公園、東には古峰原高原・横根高原の前日光高原県立自然公園がある。
登山には舟石駐車場に車を停める事ができ、登山口もそこからでている。