前黒山 (マエグロサン)
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詳細
住所 | 栃木県那須塩原市塩原町 |
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標高 |
塩原町の南西部にある標高1678mの山で塩原火山に属している。塩原溪谷の南方に接し頂上には大きな卵形の火口趾とその外輪山があり、塩原火山の最も北にある尖峰で地質的には主に安山岩(複輝石安山岩)からなる。前黒山の山体形成後も断層運動が活発で、中腹には、つりがね形をした寄生火山の富士山(1184m)が噴出した。塩原火山は南側の釈迦ヶ岳(1795m)火山とともに高原山を形成し、前黒山の他に小入道山(1575m)・大入道山(1402m)・明神岳(1633m)がある。鬼怒川と箒川との間にそびえ立つ高原火山は、東は関谷構造線(安戸山断層)で那須扇状地にのぞみ、西は鬼怒川破砕帯に接している。塩原温泉郷から大沼を経て前黒山、釈迦ヶ岳に通じる自然研究路や鶏頂山等の北側を通り鬼怒川温泉に至る日塩道路(もみじライン)の開通、新湯温泉の南の奥塩原キャンプ場に近いのでハイキングコースとして親しまれている。また、冬季は、ハンターマウンテン塩原スキー場は初心者向きとしてにぎわっている。この近郷では、観光自然研究・ハイキングコースとともに冷涼な気候を利用した高原だいこんや白菜などの野菜づくりも盛んになってきている。