栃木：観光情報満載の観光Fan（観光ファン）

標高225m。佐野市・岩舟町・藤岡町（現栃木市）の三地区の境にまたがる丘陵地で、東北自動車道の佐野インターチェンジから西へ国道50号線のバイパスを約2㎞ほど行った所にある。
北の太平山から唐沢山へと続く山塊とは離れ、奈良の若草山に似た美しい山容をもっている。今日では登る人もさほど多くなくなり、『万葉集』をはじめとするいくつかの歌集でうたわれた「歴史上の山」と言った感が強い。『万葉集』巻14の東歌の中に、「下毛野みかもの山の小楢のすまぐはし児らは誰が笥か持たむ」（3424）とうたわれている。山の南麓にある三毳神社入口に歌碑がある。
三毳の呼称には他に、美可母、三鴨、美可保、三氈などがある。この中で、三毳や三氈とするのは、古くからこの地域が渡来人による技術伝来に基づいた毛織物の産地であったことに起因すると考えられる。現在、この山の南斜面を中心にゴルフ場や乗馬コースなどのレジャー施設やぶどう園などの観光客目当ての農業が発達している。
東口・西口・南口の各広場からはフラワートレインが運行されているので、これを利用して登ることもできる。