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1524～1598年結城正勝の老臣常陸国下館城主水谷伊勢守正吉の嫡子　兵部少輔正村。1569年（永禄12）入道して蟠竜斎と称した。結城高朝ついで晴朝に仕え武功をたてた。
高朝は水谷氏先祖以来の功を賞し、結城氏を授けた。1544年（天文13）下野国芳賀郡の宇都宮領との境界をなす下田新地に城を築き、常陸国真壁郡樋口と芳賀郡谷田貝をあわせて真壁郡下田町となし、これを城下町として叔父の全久とともに60騎を率いて移った。この地より2里半の地に宇都宮方の出城真岡城があり、しばしば攻防を繰り返した。彼は北進して中村（現真岡市）地方を攻略すると、さらに1585年（天正13）田野城（益子町）の羽石時政を攻め滅ぼして田野七郷を奪い、ついで真岡城を占領した。法名全珍。墓は久下田町芳全寺にある。芳全寺は天文14年(西暦1545)に下館第6代城主、後の久下田城主となる水谷出羽守正村入道(水谷蟠龍斎)によって建立された。境内墓地内には慶長3年(西暦1599)に75才で逝去した水谷蟠龍斎の墓所がある。