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芳賀郡茂木町と茨城県七会村(現城里町)との境にある標高431m。
やや南の焼森山と連続した山で、地元民が「地ぶくれ」と呼ぶ八溝山地の一角を形成している。この山地から流れ出す逆川は、他の川とは逆に北へ向かい那珂川に流れこむ。尾根は岩の露出が多い。山には、トウゴクミツバ、クマガイソウ、イワタバコ、ヒメシャガなどのめずらしい山草が多い。昔から逆川村民はこの山を大切にし、杉やひのきの植林を進め、下草刈りを村民全体で行ってきた。
山には火の見やぐらを立て、山火事の防止につとめ、年に1～2度「桜の馬場」でやぶさめを催して楽しい時をすごしたりしたという。地元の学校の焼失の際に、植林して育てたひのきですばらしい校舎を再建した話は有名である。村民にとっては切り離すことのできないマスコット的存在と言えよう。
また、この鶏足山には弘法大師にまつわる伝説が残っており、伝説の中に登場する護摩焚石や鶏冠の形をした大きな鶏石がある。