寺山ダム (テラヤマダム)
詳細
住所 |
〒 329-2514 栃木県矢板市長井 |
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高原山ミツモチに源を発する宮川の矢板市長井字長久保地先に、洪水調節、
かんがい用水および上水道用水の補給を目的とするためのダムである。1962(昭和47)年、実施計画調査に着手、
1976(昭和51)年、工事着工となり、1984(昭和59)年に完成。ダムサイトの地質は、
基礎地盤は新第三紀中新世の塩谷層群中の流紋岩・緑色凝灰岩で、南東傾斜の単斜構造を呈している。
これらをおおって第四紀の赤滝湖成層と高原火山噴出物が重なっている。火山噴出物は透水性があるが、
ダム越流頂より高位にあり、所により遮水処理によってダム建設が可能となった。
ダム諸元は、河川名那珂川水系宮川、集水面積11.5平方キロメートル、湛水面積0.16平方キロメートル、
ダム本体型式センターコア型ロックフィルダム、堤高62.2m、堤頂長260m、堤体積120,000立方メートル、
総貯水容量255.5万立方メートル、有効貯水容量215.5万立方メートル、常時満水位EL406.5m、計画高水流量127立方メートル/s。
ダムの完成によりその効用は、洪水調節により洪水に対する安全度を高めることができ、沿岸耕地に対するかんがい用水の補給を行い、
上水道用水補給は矢板市にダム地点において0.1立方メートル/s(8,640立方メートル/D)を補給することになる。
貯水池は湛水により湖尻は本流と支流の枝持沢の合流点に至る。ダム湖の付近には寺山観音寺があり、
付替道路は県民の森に通ずるようになり、自然と調和した景観が生まれることになる。