茂木藩 (モテギハン)
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住所 | 栃木県芳賀郡茂木町 |
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芳賀郡茂木を領した外様の小藩。
1610年(慶長15)細川藤孝の二男細川興元が芳賀郡茂木25か村1万石余を賜わり入部したことに始まる。興元は1616年(元和2)大坂夏の陣の功として常陸国筑波郡谷田部23か村6,200石余の加増を受け1万6,200石余となる。
藩庁は初め茂木に置くが2代興昌の時江戸に近い谷田部に移し谷田部藩と称し茂木には陣屋を置いた。兄細川忠興(熊本54万石)の分家に当り玄蕃頭・長門守を名のる外様大名で,家紋も本藩同様の九曜紋,江戸上屋敷は柳原に下屋敷は本所にあり,1840年(天保11)藩士は139人である。
藩政は安永年間(1772~1780)迄は概ね良好であるがその後領内は荒廃し藩債は13万両に達し不振となる。7代興徳は二宮尊徳の仕法を入れ藩医中村勧農衛を起用し藩政改革を行った。領内は厳しい倹約と分度生活に耐え財政回復は成功し明治維新の際いち早く新政府軍に属し会津攻めに加わった。
9代興貫は1869年(明治2)6月藩籍奉還を行い1871年(明治4)2月藩片を茂木に移し藩名を茂木藩と改めた。7月廃藩置県となり茂木県と称すが,11月14日宇都宮県に吸収された。