ビール麦栽培 (ビールムギサイバイ)
詳細
住所 | 栃木県 |
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二条大麦のうちビール醸造用の原料を目的として栽培するものを、ビール麦・検査規格上はビール大麦という。
1979年(昭和54)産ビール麦の契約量は3万7280tで、全国の22%にあたり、本県は全国1~2位の主産県である。本県の契約対象品種は、ニューゴールデン・アズマゴールデン・ふじ二条Ⅱ・あかぎ二条である。ニューゴールデンは1965年(昭和40)に、アズマゴールデンは1972年(昭和47)に県の奨励品種となった。
両品種とも県農業試験場が育成したもので、後者の方が早生・強短稈で機械化適応性が大きいため、1979年(昭和54)には県内の80%を占めている。
ビール麦の品種改良は当初ビール会社で行っていたが、1958年(昭和33)農業試験場(南河内分場)がわが国の国公立機関として初めて研究に着手した。
現在は、栃木分場の育種と品質の2単位が国の指定試験地として品種改良にとりくんでいる。