小佐野茂右衛門 (コサノモウエモン)
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詳細
住所 |
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1762~1840(宝暦12~天保11)年、機業家・俳人。足利の鑁阿寺領に生れる。
諱は福秀、号は真砂岐居士または規庵、晩年には規翁とも号した。俳諧を好んだ。
1780~1800(安永9~寛政12)年頃に俳諧修業と称し諸国行脚に出た折、九州小倉に数か月滞在し小倉織を習得。
帰郷後、これを試織したところ良質の出来栄えであったので、号にちなみ真砂岐織と称し売り出し好評を得て需要も多くなった。その織法は次第に周辺に伝播し産額も増加した。名称も「足利小倉」と改められ、
小倉織は結城紬と共に足利織物の代表的製品として成長した。
一方茂右衛門は俳諧の上でも1802(享和2)年に金令舎道彦を足利に迎え親睦を深めた。、
また、関宿の秋香庵巣兆とも親睦を深めるなどして、江戸においてもその名を知られるに至ったという。