皆川文書 (ミナガワモンジョ)
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詳細
住所 | 栃木県栃木市皆川城内町 |
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照会先 | 金剛寺 |
照会先電話番号 | 0282-23-2746 |
皆川氏は、小山政光の子長沼時宗の長子宗員を祖とし、皆川庄を本拠にした豪族で、「皆川文書」はその嫡系に伝来した古文書。昭和初年、その一部7巻61通が東京在住の松田福一郎氏に売却され、同12年に国の重要美術品に指定されたが、現在では原本の所在は不明。幸い文化庁には、指定当時に撮影した写真・フィルムが残されている。また東大文学部所蔵の「千福文書」はもと皆川文書の一部であった。それらのものを除いた残りが、皆川氏の菩提寺である栃木市の金剛寺に、同氏の系図2巻とともに保管されている。下野では数少ない鎌倉・室町時代における典型的な武家文書。
「なかでも」1223年(貞応2)の淡路国大田文は、すでに『続群書類従』所収のものにより知られていたが、当文書中にその原本が確認出来たことは貴重である。
『栃木県史史料編・中世一』所収。