田川 (タガワ)
詳細
住所 | 栃木県 |
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日光市七里の低山地などが源流で、大谷川のつくった今市扇状地の湧水で補強されながら、流れる流路延長77.9㎞、流域面積245.8平方キロメートルの川である。
宇都宮市徳次郎の峡隘部に入り、一時平地に出た後、再び宇都宮丘陵を横断、宇都宮市街地、河内郡南部、茨城県に入り、鬼怒川に合流する。上流部は今市扇状地の扇面に当たるため畑地、平地林が多く、中流では第三紀凝灰岩の宇都宮丘陵を横谷をつくって東流する。下流は、宇都宮宝木台地と田原台地との間をゆっくり流れるため、水田として利用されている。
宇都宮市街地付近では氾濫原まで市街が発達しており、洪水時よく冠水し、八河原等と呼ばれる地名群がうまれた。河川改修等により、直線化工事が行われ、農業用水としては、大山梁多功堰4.20立方メートル/s、給分4.86立方メートル/s、宇都宮可動堰7.10立方メートル/sなどが大きく、計3052haの水田を潤しているといわれている。
御用川は、鬼怒川から逆木用水の一部として1615~1623(元和年間)年、に開設され、一時は物資運搬用に使用された。鬼怒川からの伏流水で補強され、多くの水を必要とする産業として知られている製紙工場、染色工場も立地している。宇都宮市街地では宮の橋、押切橋などとともに、市民に親しまれている。