武子川 (タケシガワ)
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住所 | 栃木県 |
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今市市猪倉長峰(現日光市猪倉)に発し、北から板橋川を入れて、古賀志山の西麓をまわって鹿沼市の東部を流れ、鹿沼台地の上をあがって、宇都宮市下砥上で姿川に合流する。流路延長20.9㎞、流域面積34.0平方キロメートルの小河川である。
上流では今市扇状地末端の伏流水を集め、足尾山地と古賀志山との峡隘部を経て、黒川等と共に鹿沼扇状地形成に参画し、その鹿沼扇状地面を下刻しながら、狭い沖積平地をつくり姿川に合流する。この扇状地が隆起する前は、黒川・行川・武子川は互いに交錯していたと考えられている。上流の文挾地区には日光西街道が南北に走り、現在はJR日光線が走る。
鹿沼扇状地上は台地で、菊沢地区はさといもの産地であるが、近年鹿沼市東郊の住宅化、工業化が著しい。
農業用水は小規模であるが38もの堰が作られ、384haのかんがいが行われている。最も大きいのは田中堰の取水量2.2立方メートル/s、受益面積69haである。